CG製作過程


◆(下書き→スキャン→線画修正→)主線抽出

基本ライン
下書きし、ペンで清書し、スキャンし、若干の修正を加え、主線抽出したものです。
ここまでの手順はmaking1〜3を参照してください。
製作中は、この時点で都市の位置やなんかも鉛筆書きで残されていたと思います。


◆基本色

基本色
基本色を塗ったところです。
試行錯誤したので、この色になるまでにかなりの変遷がありました。
額と紙の位置関係、紙の上の状態など、色々考えることがあって頭が混乱してました。(^^;)
出来上がりの状態で、レイヤーは以下の通りでした。

  主線
  大陸の地色
  海
  背景色


◆陸と海の境界

陸と海の境
陸と海の境をつけました。
何となくこういった横線が入っている、というイメージだったのでそうしましたが、私が調べた範囲では、そういう古地図は少なかったです。(笑)
学校で習った教科書や地図なんかではそういうのを見かけたような気がするんですけどね〜。
分かりやすくするために普通は色分けをすると思うんですが、こういう白黒(あるいはセピア)のようなものは、こうすると分かりやすいんじゃないかなーと。
<作り方>
まず新規ファイルを作成し(30pix×30pixくらいだったかと思います)、横線を描きます。
鉛筆ツールで、恐らく2ドットおきに黒いラインを引いたと思います。
すべてを範囲選択し、パターンを定義します。編集E→パターン定義Dかな。
元のファイルで、「大陸の地色」レイヤーの下に新規レイヤーを作ります。
スタンプツールでぼかしたブラシを選択(大きさはその時の状態によるので一概には言えません)。
「海」レイヤーと「大陸の地色」レイヤーの間に新規レイヤーを作り、大陸のライン(主線)に沿って書いていく。
確か、そうやって書いてから、ぼかしたブラシの消しゴムツールで修正したような……記憶が定かではありませんが。(^^;)


◆紙、ふち

紙 拡大図
紙が配置され、地図にふちがつきました。右図は、紙だけを拡大したところ(左上の隅)です。
<紙の作り方>
「海」レイヤーの下に新規レイヤーを作り、基本色で塗ります。
ふちを少し濃い色で塗ります。
これは、紙が古くなると縁が変色するので、それを表現してみたものです。
赤味のある紙にしたので、縁は濃いピンクになっていますが、黄色い紙なら黄土色みたいになるかと思います。
乗算でやったか、自分で色を選択したかは覚えていません。
ふちを塗るときは、エアブラシツールで、手書きでやったと思います。左上の隅を見ると、範囲選択でやったとは思えないので。ま、その方が自然な感じになりますよね。
あるいは機械的に塗って、後で消しゴムツールで削ったのかもしれません。その方が楽かな……?
もしそうだとしたら、まず紙の縁からちょっと内側の四角を選択し、Ctrl+Sift+Iで反転させて塗るといいかと思います。
ちなみに、私はこういうとき新しいレイヤーを作りません。重いから。(^^;)
失敗したら紙のレイヤーを最初からやり直せばいいし、それほど時間もかかりませんし……。
でもまだ慣れていない内は、新規レイヤーを作っていました。重いけど、その方が安心だったからです。
<ふちの作り方>
範囲選択で基本色を塗り、その上に濃い色で枠をつけただけです。
あ、角は少し丸くなるよう、ドット単位で修正しました。1600%表示にして、消しゴムのオプションをブロックにし、ちまちまと削ったんです。


◆山、川、砂漠、国境、都市の位置

山などの位置決め
大陸に山などを配置しました。
それぞれの位置については、この先の物語のことを考えて色々と調整していたので、決定するまでにかなり時間がかかりました。
山は、収集した古地図データから、良さそうなものをコピーして使いました。
別ファイルで色やサイズを修正し、白い部分を透明化し、大陸図に配置しました。
細かいずれや色の違いは、大陸図に載せてから1ドットずつ丁寧に修正した覚えがあります。
この山のおかげで、かなりリアルな感じになっています。ビバ他力本願。
川や国境はラインをひいただけですね。色味は後で調整しました。
砂漠は確か乗算で、エアブラシツールを使って書いたような記憶があります。
都市の位置もエアブラシツールで、ただぼかしていないブラシを使って書いたと思います。


◆右下の模様(?)

右下の模様(?) 右下の模様(?)
右下の模様(右図はそれを拡大したもの)です。
分かりやすくするために背景を白くしてありますが、本来は透明化されています。
これもまたどっかの古地図からいただいてきたもの。(^^;)
山と同じように、色やサイズを調整し、大陸図に載せてから、馴染むように調節したものです。
元々あった字の部分を消し、文字ツールでLegend of The Last Dragonとか書いたんですが、まったく分かりゃしませんね。(笑)
そのままじゃまずかろうと思ったのと、LLの名前を入れておきたかったので……。
中世の地図によくあるような、長いリボンに題名を入れて、というのも考えていたんですが、デザインが難しくて断念しました。
でも結局これで良かったんじゃないかって思っています。


◆国、地方名

国、地方
レノアやルセールなどの国家の名前と、地方を書き入れました。
文字ツールで、フォントは何だったかな。確か流麗何とかってやつで、筆まめかなんかに入ってたやつです。(笑)
一応国家は黒い文字で大きめ、地方は若干小さくて焦げ茶……とかにしたんですけど、ほとんど分かりませんでしたね。(^^;)
ちなみに、海にかぶる字のところ(ミクリナ、イアソス、グロール)は、分かりやすくするために大陸の地色と同じ色で縁取りをしています。
字のレイヤーをCtrl押しつつクリック(字の部分の範囲選択)、範囲選択S→選択範囲を変更Mで1〜2pix拡大し、さらに数pixぼかして、字のレイヤーの下に作った新規レイヤーを大陸の地色で塗る、と。
一文の説明が長すぎますね、すみません。m(__)m


◆仕上げ1(地図部分)

ここからがまさに試行錯誤というところで、本当に色々試しながらやったので、どういう手順だったかというのを説明するのは難しいです。
とりあえずここはこうなっている、というのだけを説明しますね。

まずはコピーを取っておき(複製を保存し)、地図部分を結合。ただし紙レイヤーは別です。
地図の上にレイヤーを作ってグループ化し、雲模様を書きます(フィルターの描画→雲模様1を何度かかけました)
これでだいぶ古い紙っぽくなりました。
色の調整は随時……いや最終的に各レイヤーを調整したって感じかなあ。
最終的なレイヤー状態は以下の通りです。

  調整レイヤー
  赤味
  角
   ┌雲模様(グループ化)
  地図
   ┌色相・彩度レイヤー(グループ化)
  紙   背景

紙の角の部分をソレらしくするために、これまたどこかのデータから古い紙の端っこ(四隅)をもらってきました。
それぞれのサイズや色を調整し、「地図」レイヤーの上の「角」レイヤーに乗せます。
「紙」レイヤーの角を削り、「角」レイヤーと馴染ませました。
新たに「赤味」レイヤーを作り、紙のふちに色をつけました。自然になるように、手作業でちまちまと……。
さらにもう一枚レイヤーを重ね、色を調整しました。
全部結合してからやると、のっぺりした感じになってしまったりするんですよね。
なので、調整レイヤーは薄いグレーにして乗算にし、部分的に削ったりとかしています。


◆仕上げ2(額)

仕上げ
製作途中のデータを削除してしまったようで、経過がもう分かりません。申し訳ない。m(__)m
素材はZeit-Xさんのものを使わせていただいています。多謝。
とりあえず、思い出せる限りですが、手順を書いてみます。
何はともあれ、出来上がった地図(紙)レイヤーを結合し、軽くしたと思います。
いやーその前に別名で保存して、新しいファイルでやったかな。保険をかけておかないと怖いから。(^^;)
で、枠レイヤーを作り……どうやったのかなあ。大きさを調整するために角と辺をばらばらにして、スタンプツールを使ってくっつけたのかなあ。
マジ、覚えてません。
前のファイルで「背景」だったレイヤーの色を変えていますね。濃すぎると思ったんだろうな。
その上に、「ガラス」レイヤーを作ったと思います。
ガラスの質感を出すのは本当に苦労しました。ていうか、出せていないと思います。(^^;)
手順としては以下の通り。
「ガラス」レイヤーの左上の隅から右下の隅ちょっと手前までを範囲選択。Ctrl+Shift+Iでひっくり返し、暗い色で塗ります(乗算だったかも)。
こうすると、右辺と下辺が暗くなります。同じようにして、左辺と上辺も塗ります。これは薄い色で(スクリーンかも)。
お互いが重なるところはドット単位で修正。斜めになるようにしたと思います。
で、後は新規レイヤーで光を当てていますね。
これは確か……ちょっと面倒なことをやったような気がします。
別ファイルで、白地にグレーでノイズをかけ(フィルター使用)、それをフィルターのぼかし(移動)で斜めにざーっとなるようにします。
そんで、それをパターン定義して……。
「光」レイヤーにスタンプツールでさっと描いた……んだったかなあ??
これも試行錯誤したのでよく覚えていないんですが、多分そんな感じだったと思います。
あ、あと色調補正もしていると思います。はい。

そんなこんなで出来上がりです。
長々と読んでくださった方、どうもありがとうございました。
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